私の旦那は30代開業税理士です。
税理士試験受験生時代から”いつかは独立したい”と漠然と考えていました。税理士資格取得後は2回転職をし、無事に独立を果たすことができました。
「いつかは独立を…」。
「いつか…」
って、いつが良いのでしょうか?旦那の体験談をもとに、まとめていきたいと思います。
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目次
【はじめに】参考までに旦那の転職事情
約10年間のうちに3社経験(5年→2年未満→2年未満→独立開業)した我が旦那ですが、転職は2回とも「MS-JAPAN」を利用しました。
転職をした背景・3社の中身を、特定されない程度にふわっと公開させて頂きます。
資格勉強中のため「資格の勉強と両立できる」事務所で働きたかったものの、税理士事務所の実情について何も知らず「実はブラックで有名」であった中堅税理士法人に就職。
事務所も時代に即して少しずつホワイト化していき、なんとか約5年勤めあげる。
- 税理士業務について、ひと通り経験を積む
- 資格取得のメドがたつ
資格取得のメドがたったため『経験値を得るため』『年収アップ』を目的に転職を決意。
税務だけでなく、コンサル業も行う大手事務所に就職(2年未満で退職)。
年収アップは果たせたものの、非常にブラックで事務所に寝泊まりすることも…
ストレスから「家族の時間」と「髪の毛」を少し失うが、必要な経験値を得ることができました。
- 銀行との商談や大手企業の税務顧問などの経験
- コンサルに必要な提案書の作成能力や営業力が身に着く
『独立準備時間の確保できるホワイト事務所』『独立後のクライアントに近いクライアントを顧問できる事務所』に転職を決意。
独立後のクライアントに近い(であろう)クライアントを顧問できる(であろう)、ホワイト(であろう)小規模税理士法人に就職(2年未満で退職) 。
イメージに近い働き方ができ、独立準備を行う。
- 保険の販売も行っているため、保険を絡めた提案方法も学ぶ
- 独立準備を行う
そして円満退職のうえ、独立開業にいたりました。
3社中、2社はブラック事務所でした。(1社はある程度想定内)
会計事務所はブラック事務所が非常に多いです。必ず特化型エージェントを利用し、どんな事務所なのか担当者にしっかり聞きましょう。
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独立前に『経験』はどれくらい必要なのか?
独立を考えると、『経験』がどれくらい必要なのか気になりますよね。
もちろん経験はあるに越したことはありません。経験があればあるほど、守備範囲も広くなりますし、引き出しも多いのであの手この手で事務所を軌道に乗せることができるようになるでしょう。
勤務税理士時代に、相続案件の経験がなければ独立してから苦労することもあるでしょう。保険の提案販売をした経験があれば、保険の手数料収入を得ることもできるでしょう。飲食店や医療法人など、専門性が強い業界を担当した経験があれば、独立後も強みとなるでしょう。
など、経験はあるに越したことはありません。
しかし、勤務税理士として経験を得ることを優先しすぎるあまり、独立開業になかなか踏み出せず時間が経過していくのは、もったいないです。
機会損失しています。
チャンスを逃しています。
独立してからでも、意欲さえあればいくらでも学べます。経験できます。
とはいえ「独立開業するにはまだ自信がない。もう少し勤務税理士として経験したい。」という方もいると思います。
そんな方は、今いる事務所で今後も働くのと、別の事務所で別のやり方を学ぶのと、どちらが成長できるか考えてみてください。
今いる事務所での仕事がルーティン化・マンネリ化しているのであれば、転職してしまいましょう。
新しい事務所で得るものの方が、おそらく大きいでしょう。
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いつ開業すれば良い?
それでは本題にいきます。いつ開業するのが良いのでしょうか?
それはズバリ…
準備が整った時です!!
「何歳!」とかではありません。「早ければ早い方が良い!」わけでも「〇〇年・〇〇社くらい経験した方が良い!」わけでもありません。
人それぞれです。
と言いつつ、未来を見据えると早い方が良いです!
今が一番若いです。
若いほうが、身体も心もフレッシュで行動力もあるでしょう。
準備とは、具体的には次のような”準備が整った時”のことを言います。
- そこそこの実力・スキル・経験
- クライアント獲得方法のイメージ
- 開業後の業務フローの妄想
- 家族の同意・応援
- 覚悟
- 金銭面
1つずつ見ていきたいと思います。
実力やスキル
それなりの経験は積みましたか?
独立すると、最初から最後まで自分で完結しなければなりません。普段事務員さんに丸投げしていた仕事も、同僚や先輩上司に聞いていた仕事も、すべて自分でやることになります。
また、経験が1社のみであったりすると「偏った業務・偏ったシステムでしか経験がなかった」なんてことがあり得ます。独立に必要な経験を積むために、独立前にあえて転職し、経験を積むというのも1つの手段です。
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クライアント獲得の具体的なシナリオ
どのように新規クライアントを獲得するかのイメージはついていますか?
- 現事務所のクライアントが付いてきてくれる
- 紹介してくれる人脈がある(同じように士業で開業している人、銀行員、不動産業、保険募集人、経営者のコミュニティなど)
- ホームページなどインターネットを使った手段
人脈はとても大切です。
色んな人に数多く種まきをすることよりも、紹介してもらえる可能性のある相手に対して、自分に何ができるのか等、会ってしっかり話をし、良きビジネスパートナーになれるような準備が有効的です。
(相手にとってメリットがある、役に立つ存在であることを伝えましょう。)
お金にならない面倒くさい質問や依頼にも、真摯に対応することにより、信頼を勝ち取ることができ、のちに仕事が返ってくると思います!
>>営業が苦手でも大丈夫!WEB集客のススメ|開業税理士の新規顧客開拓
>>開業税理士|クライアントの獲得・新規営業の方法を10紹介
開業後のイメージ
自宅で開業するのか、事務所やレンタルオフィスを借りるのか?備品やシステムの導入などはどうするか?
実際に開業している人に話を聞くことが1番です。同じ税理士業であれば理想ですが、会計士や司法書士・行政書士や社会保険労務士など、近しい士業で開業している知り合いがいれば、とにかく話を聞きまくることです。
イメージが湧き、自分に合ったやり方や近道が見つかるかもしれません。
今までの事務所の同僚や先輩、専門学校の同志、大学院のメンバーなど、話を聞ける相手を探しましょう♪
また、インターネットで開業税理士のホームページやブログを、片っ端から読み漁りましょう。必ずなにかが見えてきます。
その際、井ノ上陽一さんの書籍は欠かせません。読み終えて賛同できるかできないかはわかりませんが、必ず読むべき書籍です。
家族の同意・応援
これは…いりますよね。家族がいる人は家族の同意は必須です。しばらく収入が激減する可能性がありますので、共働きであればまだしも…ハイリスクですもんね。
我が家の旦那は開業する前、開業後数年の売上見込みや経費についてのエクセルを作成して、私に対してプレゼンしました。(当時は、絵に描いた餅だと思い「ホンマカヨ」と思っていましたが。)
1人税理士の開業は孤独です。「今日誰とも喋ってないわ~」と帰宅する日もたくさんあります。家族や友人に話を聞いてもらい、応援してもらうためにも、しっかり同意を得れると良いですね。
覚悟
精神面ですが…重要です。
事務所をどうするか、机やコピー機、PCやネットや電話機、システム導入やホームページ作成、初めは特にお金にならないのにやることがいっぱいです。全部1人でしなければなりません。
それと並行して、新規クライアント獲得への営業や種まき、実際の業務。そしてそれらが全てスムーズにいくわけではない…
走り出したら後ろを振り返っている暇はありません。覚悟を整え、気合いを入れて進みましょう。
>>士業の開業はどこでする?《自宅・事務所を借りる・レンタルオフィス》
金銭面
現実的ですが金銭面は必ず必要です。
開業に必要な資金や、軌道にのるまでの生活費 (それが何年くらいなのかは人それぞれですが) をどうするか?事前に貯めたお金を足しにするのか、借り入れするのか?
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早く(若く)開業するメリットは?
では、準備が整えば早い方が良いのでしょうか?早く(若く)開業するメリットを、実体験を元に考えてみます。
>>顧問税理士はどちらが良い?【若手税理士vsベテラン税理士】メリット・デメリット
高齢のベテラン税理士が苦手なクライアントも大勢います。
(ベンチャー企業の若手社長やフリーランス、新たに開業する若手経営者など)
- 同じ目線で熱心に対応してもらえる
- 税理士自ら担当してもらえる
- フットワークが軽い
- 時代に即した新しい知識やITに敏感
- 比較的顧問料が安い
- 勉強に意欲的である
高齢のベテラン税理士に、経験や人脈では勝てないかもしれませんが、若手開業税理士ならではの魅力はたくさんあります。
また、「いま年収800万貰ってるから辞めるのはもったいない」「来年昇給する予定だから辞めたくない」といったケースもあると思います。
今年・来年など目先の年収ではなく『生涯賃金』で考えましょう。生涯賃金勝負だとすると、早くに独立する方が有利です。
税理士の仕事は、資産型の仕事ですからね!
一度顧問契約を結ぶと、継続性があり積み上げられていく仕組みです。
旦那の開業1年目の売上をまとめています。良ければご覧ください。↓
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最後に
独立開業は、早ければ早い方が良いわけではありませんが、そこそこ準備が整ったのであれば早い方が良いです。
独立しようかなーと迷っている間に、独立していれば得られたであろう経験や収入の、機会損失をしている可能性は大いにあり得ます。
チャンスを逃しているのです。
実際に旦那も、独立を決意して「1年後に独立します~」と周囲に話している時、「いまお願いしたい仕事があるんですけど頼めないですよね、残念です~」みたいなケースが何度かありました。
「早くしないとチャンス逃してしまう!」と感じたので、結局独立を早めることになりました。
この記事で、準備準備と言わせてもらいましたが、充分に計画やイメージしても、良くも悪くも思い通りにはいかないケースがほとんどです。
多少の見切り発車でも、前に進んでいくことが大切です。
頑張ってください☆
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