「士業はオワコン」なんて言葉を聞いたことありますか?
そもそも『オワコン(=終わったコンテンツ)』なんてネットスラングな言い方をするような人に「オワコン」だと言われようとどうでも良いと思ったりもするのですが、なぜそんな風に言われているのか、一応考えてみたいと思います。
そして『士業はオワコンではない。』ということをまとめていきたいと思います。
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目次
ネットの急速な発展により、資格至上主義の時代は終わった
これはかなり私の主観ですが、ひと昔前のような「資格!手に職を!」と声高々に言われる時代はもう終わっているような気がします。
なぜでしょうか?
根底にある理由は、ネット社会の急速な発展だと思っています。
学歴・資格がなくてもYouTubeやブログ・SNSで億単位のお金を稼ぐ人がいたり、芸能人でもモデルでもないのにインフルエンサーという位置づけでお金を稼いでいたりと、ネットを使った新しいビジネスがそこら中に転がっているのです。
なんとなーーーーく、「ネット >士業」みたいな雰囲気を醸し出されているのです。これによって「士業はオワコンだ!」なんて言われているのでしょう・・・。
学歴がなくても頑張って資格を取らなくても、成功する道がたくさんあるのです。ネットビジネスに限らず、個人の経験や実力があれば資格(特に士業)なんてなくても成功するのです。
それはいいことですよね。
勉強ができる。資格がある。だけが正義じゃないんです!
2017年、AIに仕事が奪われると予想された
2017年ごろ、『AIに仕事が奪われる業種』という話題があがりました。
下のグラフは、「現在ミドル世代が就業している職種の中で、AIに代替されて無くなると予想される職種は何ですか?」というアンケートに対し、トップ10入りした業種を抜粋したものです。
経理や財務、会計士や税理士、弁護士や弁理士、人事や総務系(社会保険労務士?)など、士業の仕事が見事にランクインしていますね。
確かに現在、例えば会計業務や給与計算などに関しては、マネーフォアード・freee・弥生会計などの会計ソフトがどんどん進化しており『経理の効率化・自動化』という声も目立ちます。
今までであれば経理を雇ったりお金を出して税理士に依頼していた作業が、会計ソフトで全自動化された。なんてこともあります。
それによって実際、経理や会計事務所事務員さんの仕事は減ると考えられます。
しかし、税理士・会計士の仕事はAIができるような作業ではありません。事業計画書や経営計画書の作成・節税の提案や経営の相談・複雑な税務相談など、AIにはとても務まらないようなことがたくさんあります。
相手の夢や目標を心で聞き、ニーズを汲み取った提案が必要なのです。
話がズレましたが、このように「士業の仕事はAIに代替される」といった話題があがったことが、『士業はオワコンだ』なんて言われるようになった理由の1つでしょう。
しかし上にも書いた通り、入力作業などの事務作業はAIに代替されても、人の心が必要な提案やアドバイスは人間にしかできません。
それに、どれだけ作業をAIに奪われようとも、イレギュラーな事例や複雑な問題を解決するためには士業の人間が必要です。
つまり士業がオワコンなのではなく、士業の一部作業がオワコンなだけでしょう。
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士業がオワコンかどうかはおいておいて、2022年現在、AIや機械に奪われている業種・職種は他にもたくさんありますよね。
銀行など金融機関も支店を減らしていき、窓口対応でなくアプリやWEBで完結することが増えてきました。スーパーや小売店でも、セルフレジやレジゴー(イオン)みたいに無人で支払いまで完了できるシステムが導入されています。
コールセンターも自動音声案内が増えましたし、質問にはAIのチャットが答えてくれたり…。問い合わせ先を調べても電話番号が出てこない。なんてことも時々あります。
昔は紙広告や看板で集客していたものが、今やSNSでフォロワーを増やすことが一番の宣伝効果になっていたり…。広告業界も苦労しているのではないでしょうか…。
これらは明らかに人員&コスト削減に繋がっていますよね。
士業に限らず、他にもそういった業界はたくさんあるのです。
そう考えると、やはり教育や福祉・医療など、人を育てる・助ける業界は違いますね。
そもそも職業をオワコン扱いする考え方自体が終わってる
それ以前の問題ですが、職業を『オワコン』などとネットスラングな表現を使ってディスること自体が最低ですよね!
AIに仕事が奪われるということはそのAIを開発・管理する人手が新たに必要ですし、そもそも『世界はすべて誰かの仕事でできている』のです。(←そうです、あの山田孝之さんのCMです。)すべての職業は尊敬・尊重されるべきなのです。
『効率化・自動化』なんて言葉が目立ち、スマホやPC・機械相手に過ごす時間がどんどん増えてきていますが、いつも行くコンビニで「あれ?あの人辞めちゃったんかな?」とか「新しい人入ったな~」とか、たいして関係ないような人との関わりでも、やっぱ大事ですよね。機械相手では何も生まれません。
『オワコン』とは、Wikipediaによるとこのような意味です。
オワコンとは、主に一般ユーザー又は個人ユーザーに飽きられてしまい、一時は栄えていたが現在では見捨てられてしまったこと、ブームが去って流行遅れになったこと、および時代に合わなくなった漫画・アニメや商品・サービスなどを意味する日本のインターネットスラングである。煽り文句として使われることが多い。おわコン、終わコンとも表記される。
Wikipediaより
煽り文句として使われることが多い言葉だそうです。「士業はオワコン」だなんて表現はいただけないですね。
【結論】僻みや妬み・注意喚起である。
私の出した結論は、「士業はオワコン」だなんていうのは僻みや妬みが7割、残りの3割は注意喚起でしょう。
- 資格を取らずに成功した人が、頑張って資格取得した士業をバカにしている
- 士業を諦めた人が僻んでいる
- 士業に憧れている人が妬んでいる
これらの人が、「士業じゃなくて良かった!」と自分に言い聞かせるため、士業をディスるために「オワコンだ」と言っているのでしょう。
残りの3割は注意喚起です。
- 資格を取ったからといって油断してはいけないゾ
- 資格を取ったからといって稼げるとは限らないゾ
- いつまでも資格至上主義の時代ではないゾ
- 実際に仕事の一部はAIに代替されているゾ
士業だからといって生涯安定で稼げるとは限らないを!時代は変わっていくんだぞ!みたいな注意喚起かなと思います。
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ITに強くなろう!
士業に限らず私生活でもですが、ITに強くなることが大切です。
年齢と共に新しいことを始めるのは億劫になっていきますよね。スマホやPC・新しいシステムなども「理解するのが大変だからできれば新調したくない。」と思ったりしませんか?
時代やITは進化していくのに自分は現状維持のままでは、『時代に対して退化している』のと同じです。新しいことを理解することが大変でイライラするとしても、できるだけ導入しましょう。
私も私生活に、アップルウォッチとアレクサを導入しています(笑)
使いこなすまでに時間がかかりましたが。
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