今や簿記検定は、2021年度で「3級67,677名、2級15,463名、1級2,183名」と、1年間でトータル85,323名の合格者を生み出す資格試験となっています。
簿記は、『経営の3言語』とも言われており、企業活動を行ううえで欠かせないものです。
✔ 自然言語(母国語・英語)
✔ プログラミング言語(IT・パソコン)
✔ 会計言語(簿記)
経営者を目指したり、会計(経理担当・税理士・会計士)に携わる人だけでなく、一般の会社員にとっても、活かすことのできる知識がたくさんあります。
しかし!活かせる知識がたくさんあるといっても、いざお金を稼ぐとなると、簿記の資格・知識を持っているだけでは仕事の幅はかなり限られてしまいます。
簿記の資格を取得した人が次に目指すこと、それは『ダブルライセンス』の取得です。では、どのようなライセンスの取得を目指せば良いのでしょうか?紹介していきたいと思います。
「興味があるor仕事に活かせる」ライセンスが見つかると良いですね!
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目次
その前に…資格はどれくらい有利なのか?
どんなダブルライセンスを取得するのが良いかの前に、そもそも資格は就職・転職市場においてどれくらい有利であるかを考えてみましょう。
資格は必要なのか?
資格が必要かどうかは、企業・採用スタンスによります。
例えば『銀行・証券会社・保険会社』などは、新卒採用を多くとっています。新卒の社会人に、即戦力は求められていません。新卒社会人は入社後、新人研修をススメていくと同時に皆一斉に資格取得を目指します。(証券外務員・生命保険募集人資格・AFPなど)
つまり新卒採用の場面では、さほど資格は重視されないということです。
一方転職市場ではどうでしょうか?「第二新卒、未経験者歓迎、研修制度充実」などとアピールされてあるところは、資格はさほど重視しないかもしれません。
しかし一般的には、同業種からの転職者(経験者)を優遇したり、資格の有無(知識・興味があるか)で選んだりしているケースが多いでしょう。転職者は即戦力を求められていることが多いのです。
転職市場では、資格の有無は重視される傾向がありますよね。
なぜ有利なのか?
もう少し深堀して考えてみます。資格があるとなぜ有利なのでしょうか?
- 知識があることを証明できる
- 興味があることを証明できる
- 勉強してきたことを証明できる
- 準備してきたことを証明できる
- 複数名から誰を採用するか迷った時に、資格の有る人を選ぶ
資格は、目に見える形で証明されることなのです。
資格取得を目指して何年も勉強していたとしても、資格試験で合格点に近い結果を出していたとしても、過去に実務経験があって資格取得者よりも実務面では勝っていたとしても・・・。第三者からのお墨付きでなければ、その人のレベルはわかりません。
レベルを資格が証明してくれるのです。
有資格者よりも無資格者の方が優秀なケースもたくさんありますが。
採用担当者が採用判断時に重視している資格
ちなみに、ユーキャンの調べによると以下のような調査結果がでています。
転職者が転職時に役立ったと思う資格
そして実際に転職者が役立ったと思う資格はこちらです。
当たり前ですが、採用者が重視する資格と、転職者が転職時に役立った資格は重複していますね!
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相性の良い資格を選ぼう
それではタイトルの本題に戻ります。
せっかく簿記にプラスしたダブルライセンスを取得しても、相乗効果がないと仕事・就職には活かせません。相乗効果が見込める資格は、以下のような資格です。
- MOS
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 宅建士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 中小企業診断士
1つずつ、理由と共に見ていきましょう。
簿記とのダブルライセンスに人気の資格6選
① MOS+簿記
MOS検定とは、MOS『マイクロソフト オフィス スペシャリスト』のという、Word・Excel・PowerPointなどの利用スキルを証明する国際資格です。
今やPCスキルは必須です。簿記を活かす仕事には、PCで数字を扱う仕事がほとんどです。最近では便利なITソフトがたくさんありますが、自分でエクセルの計算式を組んで取りまとめたりする場面は多くあります。
MOS検定に向けた学習をすることによって、普段PCを使っているだけでは学べないスキルが身に付くでしょう。そしてそのスキルは企業からも必要とされ、活かすことができます。
FP(ファイナンシャルプランナー)+簿記
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、金融・税制・不動産・住宅ローン・保険・教育資金・資産運用・年金制度など幅広い知識を備え、総合的に生活設計を行っていくための資格です。
アメリカでは、「医師・弁護士・FP」が『先生』と呼ばれる社会的地位の高い職業であり、『安心して生活するためには「医者、弁護士、FPの人を友に持て」』とも言われているくらいだそうです。
簿記は、企業のお金の流れを把握するために必要な知識であり、FPは個人のお金のための知識です。『企業・個人』双方のお金の知識を持ち合わせることは、金融業界では特に有利に働くでしょう。
⇒スタディング FP講座③ 宅建士+簿記
宅建・宅建士とは「宅地建物取引士」の略称で、不動産取引の専門家です。宅建士の資格は、毎年20万人前後の受験者数を誇る最大規模の国家資格です。
不動産取引は、取引時に高額がお金が動きます。個人・法人問わず不動産取引を行いますが、お金が動く際に、簿記で学んだの知識は役に立つといえるでしょう。
⇒スタディング 宅建士講座④ 税理士+簿記
税理士とは、税の専門家であり、個人や企業から依頼を受けて税金の計算をおこなったり、書類の作成や手続き、税金の相談に応じる仕事です。
税理士になるための税理士試験では、「簿記論」の合格が必須になっています。簿記は、会計業界では基本中の基本です。「簿記の勉強をしてみたら楽しかったから税理士を目指す」と言う人もいます。
「税理士と簿記」の相性が良いというより、「税理士資格の中に簿記が含まれる」イメージでしょうか?
⇒スタディング 税理士講座⑤ 社会保険労務士+簿記
社会保険労務士は、企業の人事・労働管理・社会保険に関する手続きを事業主に代わっておこなう仕事です。他には、個人や企業の社会保険・労務・福利厚生・公的保険・年金についてのコンサルティング業務もおこないます。
社会保険労務士は、財務・経理・会計のスキルや知識も必要です。簿記の資格を取得し、企業の『人事・労務・会計・社会保険など』に関わった仕事がしたいと考え、社会保険労務士の資格を目指すというケースも多くあります。
社会保険労務士は、企業の総務・人事部からの需要も多いですし、その後独立開業することもできます。
⇒スタディング 社会保険労務士講座⑥ 中小企業診断士+簿記
中小企業診断士は、中小企業の経営コンサルティングを行う専門家です。企業の経営に関する知識を身に付けることができ、企業に対して様々な角度から診断・アドバイスを行います。
中小企業診断士は、近年人気が高くなってきており、高い年収が期待できる資格です。企業も、幅広い視点で診断・アドバイスをしてくれるコンサルティングを求めています。資格を取得すると「コンサルティング会社に転職・コンサルタントとして独立」など、活躍の場も広がります。
⇒スタディング 中小企業診断士講座
最後に
いかがでしょうか?目指してみようと思った資格はありましたでしょうか?
資格によっては、人生を捧げるつもりで挑むべきともいえるような難易度の高い資格もあります。どんな仕事がしたいのか、なぜその資格を目指すのか、しっかりイメージしたうえで、スキルアップできると良いですね!
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