どんな職業が魅力的なのか考えた時、「仕事内容・社会貢献度・年収・社会的地位…」など様々な面から見るかと思いますが、現実的にいうと「定年がない職業」というのはトップレベルで魅力的だと思います。
私の旦那は、現在30代の開業税理士です。
以前「税理士と結婚するメリット・デメリット」という記事を書きました。
その中に、さらっと「定年がない」ことがメリットだと書きましたが、そこを深堀りしていきたいと思います。
「定年がない」ことが「税理士と結婚する1番のメリット」だと言っても過言はないでしょう!(個人的見解)
自分勝手なことを言ってしまうと、自分は定年のある仕事がいいですが、結婚相手は「定年のない仕事」であってほしいですね。
目次
日本の定年制度は?
「人生100年時代」。2040年時点で65歳の人が90歳まで生きる確率は、男性で42%・女性で68%と予想されています。(厚生労働白書より)
65歳を迎えた人の、おおよそ2人に1人が90歳まで生きるのです。
労働力人口が減少することによる経済衰退、また年金や医療費等の社会保障システムを守るためには、労働人口の確保が必要です。
つまり、長く働いてもらう仕組みが必要不可欠になりました。
2013年4月
定年を60歳から65歳に引き上げる法整備が行われました。希望すれば65歳まで働けるようになったのです。
2021年4月
70歳までの就業機会の確保が努力義務として加わりました。
日本の定年延長の流れは、今後も加速していくことと思われます。
年金の支給開始年齢も引き上げられており、高齢者も収入確保のために定年延長が必要であるといえます。
アメリカでは原則的に定年はありません。
カナダ・オーストラリア・ニュージーランドでも定年制を禁止、イギリスも定年制を廃止しています。
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定年がないことの魅力
では、定年がないことの魅力とはなんなのでしょうか?
「お金」への不安が大幅に軽減される
生命保険文化センターの調べによると、約9割の人が老後の生活に不安を感じています。
「不安」とは「お金」に対する不安です。
定年を迎え、いわゆる年金生活者になると、大幅に収入が減ります。
定年がないことによって引き続き収入が確保されますので、「お金」への「不安」はかなり解消されるでしょう。
定年がないメリットは、「お金」のことが全てと言っても良いでしょう。
生涯年収が大幅に変わる
税理士の年収などの話になると、よく「生涯年収」で勝負する話を耳にします。
なぜかというと、税理士ははじめのうち(資格取得前や資格試験勉強中)は非常に給料が低いです。年収300万くらいスタートもザラです。
試験に受かるまでの下積み期間も長いです。(合格まで平均9年と言われています)
また独立開業したとしても、はじめのうちは思うように稼げません。
大手企業に就職した周りの友達が、年収1000万近くに到達する頃・・・
まだまだ新卒なみの給料で下積みしているパターンが多くあります。
しかし!
最大(?)の魅力『定年がない』ことにより、生涯年収勝負ではかなり強いのです。
周りのサラリーマンが定年を迎えた頃、税理士はバンバン稼いでいる&その先も稼ぎ続けられる可能性が高いです。
雑なイメージ図になりますが、こんな感じでしょうか?
税理士の皆さん、健康で長生きしないといけませんね!
ちなみに、旦那の開業1年目の売上をまとめています。良ければご覧ください。↓
社会と繋がっていられる
定年後は、社会との繋がりが激減します。
時間を持て余すのに出かける用事が格段に少なくなるため、登山サークルやテニスサークル、ウォーキング、カラオケや病院通いなどをする高齢者が多くいます。
皆、社会や人との繋がりを求めて時間を費やします。現役で働き続けられると 、社会や人と繋がり続けることができます。
メリハリのある生活が続く
定年後は、時間に一切縛られることがありません。
朝も昼も夜も、好きな時間に寝て起きて、好きなだけ家でゴロゴロしてテレビも見られる生活になります。現役時代はそんな日々を望んだりしますが、毎日永遠にそんな生活が続くとなると話は別です。
現役で働き続けられると、メリハリのある生活が続きます。
元気でいられる(ボケにくい)
『社会と繋がっていられる。メリハリがある生活が続く』ことによって、『元気でいられる(ボケにくい)』という効果があります。
定年後は皆、元気でいるため&ボケ防止のため、行動的になります。しかし行動するにはお金がかかることが多く、結局家に引きこもってしまう高齢者もいます。
現役で働き続けられると、外に出る機会も多いうえに収入も確保できます。
定年がない職業は?
定年がない職業には、こんな職業があります。
- 士業(税理士・弁護士・社会保険労務士など)
- 医者
- 芸能人
- 個人事業主
- フリーランス
- パート・アルバイト
- 農業
- 職人
- 介護業界
など。
中でも士業が最強だと思う理由
定年がない職業をいくつか挙げましたが、その中でも私は個人でしている士業(開業税理士含む)は最強であると思っています。
なぜなら、例えば開業医のお医者さんは、決まった診療時間中は病院で診察しなければいけません。(後継ぎに任せつつ勤務時間を減らすことはできますが・・・)
パート・アルバイトだと、決まった時間に出勤しなくてはいけません。
しかし士業(個人で開業している人)は、決められた時間ずっと事務所にいなけれなならないわけではありません。
スケジュールを調整できれば、2週間海外旅行に行ったりすることもできます。
自由時間と仕事量・働く時間を自分で調整できるのです。
どうでしょう?理想の働き方だと思いませんか?
完全に引退するわけではなく、自分で決めた仕事量を長く続けることができます。
《税理士》60・65歳以降の働き方の事例
ケース①:税理士事務所を(定年)退職し、開業税理士として働く
60歳・65歳までは「勤務税理士」として税理士事務所で働き、その後開業し仕事を続ける。というケースです。
定時や出勤日数に縛られることなく、ほどよく社会とも繋がっていられる働き方です。
ケース②:税務署を定年退職し、開業税理士として働く
税務署で定年まで働き、その後税理士登録し「開業税理士」として働くケースです。
いわゆる「試験免除者」ですね!
実際に周りにいましたが、70歳代を過ぎてもマイペースに仕事をされていました。
ケース③:事務所を売却して細々と好きな仕事だけする
開業税理士として事務所運営していた場合、ある程度の年齢で事務所ごと売却し、細々と好きな仕事だけ続けるというパターンです。
完全に引退するわけではなく、好きな仕事だけ自分のペースで続けていくことができます。
最後に
定年がないということは、明確なゴールがないので目標を見失いそうな感じにも陥りますが、定年がないことをポジティブに捉えると、良いこともたくさんあります。
特に、定年のない士業の働き方は『最強』だと思っています。(超個人的意見)
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《おまけ》おすすめ書籍
私の旦那が激しく感銘を受けた”井ノ上陽一さん”の書籍です。(今やすっかり”井ノ上チルドレン”です)
独立開業を目指している方はもちろん、資格取得のため勉強中の方…、税理士業界で働くすべての方におすすめです。(特に現在の税理士業界に違和感を持っている方…ぜひ読んでください)
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