私の旦那(30代)は現在開業税理士です。
税理士試験受験生の期間を8年間過ごし”めでたく合格”、その後開業しました。
無事に合格してから数年が経ちましたが、今でも受験生時代のことを懐かしんで(?)あれこれ語ってくれるので、まとめたいと思います。
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目次
税理士試験で失ったもの(失いかけたもの)
旦那が勉強を開始したのは、20代前半です。
20代前半といえば一般的には、社会人になって給料をもらって、お酒も飲めるようになって、合コンに行ったり、週末はカラオケオールしちゃってスーツのまま始発電車に乗り込んだり…
ボーナスが入れば小旅行や海外旅行に行ったり、ちょっと良い時計を買ってみたり、デートで温泉旅行に行ったり…
第二の青春!
と呼べるような楽しい時期である人も多いと思います。
そんななか・・・
税理士試験という過酷な道を選んだ我が旦那が失った(失いかけた)ものを、発表します。
① お金
おそらく全員が失うもの、『お金』です。
私の旦那は合計420万円かかりました!
税理士試験は独学で合格することはまず不可能ですので、専門学校に通わなければいけません。
予備校の受講料や、参考書にお金がかかります。
また科目免除を狙って、大学院に通う場合もあると思います。
大学院に通う学費がかかります。
また専業で受験生をする場合や、勉強時間を確保するために残業を切り上げる場合もあります。
本来ならば仕事で得られたはずの収入が得られません。
② 時間
こちらも全員が失うもの、『時間』です。
『時間』と一言で言ってしまうと軽く聞こえますが、この『時間』にいかに価値があるか…。失った『時間』で他にどんなことができたか…想像しだしたら果てしなく想像できますよね。
- 友達や恋人と遊ぶ時間
- 家族と過ごす時間
- お出かけや旅行に行く時間
- 趣味や読書に費やす時間
- だらだらごろごろする時間
など。
仮に1科目1000時間を勉強に費やしているとすれば…(科目によりますし人によりますし、落ち続ければこんなもんじゃ済みませんが。)
1000時間×5科目で5000時間。
睡眠時間を無視して24時間で割ったとしても、まるまる208日分です。
この時間があれば、なにができたでしょうか?いくつかピックアップしたいと思います。
友人と遊ぶ時間
『第二の青春』
友人と飲みに行って仕事の話で盛り上がったり、合コンに行ったり、ゴルフや小旅行に行ったり…。学生の頃よりは財布が潤っている友人が多いので、遊び方の幅も広がる中…
友人からの誘いも断り、勉強していました。
友人も気を遣って、徐々に誘わなくなります。(切ない)
旦那は携帯を見るのがイヤになり、専業受験生時代『携帯の電源をずっと切っている』日々を送っていたそうです。
今の時代はSNSが発達しているため、リア充達が自己顕示欲を満たすために投稿やご報告をしますよね。見ると辛くなります。見ないのが一番です。
家族と過ごす日常
そんな中ですが、結婚し子供が産まれました。
結婚・出産などのライフイベントを後回ししなくて本当に良かった!
しかし、平日は仕事帰りに予備校通い。休日ももちろん予備校通い。の日々でした。帰ってくるのは子供が寝てから。子供と遊びに出かけるのは月に数回。
家族と過ごす何気ない日常を失っていました。
夏の思い出
税理士試験は8月です。
7月・8月といえば夏休みをとって旅行に行ったり、海に行ったりお祭りや花火大会に行ったり…。したいところなのですが、家の中は心なしかピリピリします。
夏を皆が満喫しているなか、試験に向けたラストスパートで最も勉強に時間を割く時期です。
職場の有休を全て試験前に使って、試験勉強の時間を確保する受験生もたくさんいます。旦那もその中の1人でした。
予備校帰りの夜遅い時間、祭り帰りでキャッキャと騒いでいる子達を見て、イライラしていたそうです。笑
たまに8月後半や9月頭の花火大会がありますよね!
あれはなんとか行けていました。(試験後でメンタル崩壊していない年のみ)
③ 視力・体力
税理士試験勉強と税理士業務で、視力が低下する人は非常に多いです。
仕事でPCに向かう時間が長く画面上の小さな文字を見続けますし、試験勉強でも参考書を読み漁って小さな文字を見続けます。常に目が疲れている状態だったし、2.0あった視力が、眼鏡が必要なレベルに低下してしまいました。
さらに、勉強ばかりしていると身体を動かすことがないので、体力が低下します。
高校時代は〇〇部出身『自称アスリート』だった旦那も、アスリートの見る影なく体力は衰えていました。
⑤ ポジティブさ
税理士試験中は悲観的になってしまいます。
- こんなに勉強しているのになぜ受からないんだ
- なぜこんなに色々犠牲にして勉強しているんだろう
- 給料も安いし
- 遊べないし
- ゆっくりする時間もないし
- 周りはリア充しているというのに
- まるで自分だけ社会から取り残されて時間が止まっているようだ
と、どんどんどんどん悲観的になってしまいます。(性格の問題?)
お金と時間は費やしたとしても、未来を失うことがないようにライフイベントは先送りにしないべきです!
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税理士試験の結果、得たもの
① 税理士資格
税理士資格を得ることができました。
得られたから良かったものの…
② 社会的地位
税理士になれたことで『社会的地位』も得ることができました。
③ 試験勉強からの解放感
「結婚することの最大のメリットは、結婚しなきゃという呪縛から解放されること」と聞いたことがあります。
税理士試験合格の最大のメリットは『税理士試験から解放されること』
なのかもしれません。
もう、どんなに頑張っても不合格かもしれない税理士試験の勉強をしなくてよいんです!8月が近付いても焦らなくて良いんです。
12月の結果発表までソワソワした5ヶ月間を送らなくて良いんです。
④ 自信
8年間頑張った結果、資格取得できたという”自信”が付きました。
それまでは「試験は受かってないけど仕事は人よりできているのに…。でも資格はない…。(心の声)」とじれったい状況でした。
しかし、資格取得という形を手に入れて自分に自信が付きました。
- 勉強を頑張った結果、資格が取れた
- 自分は税理士である
⑤:本当の友人や人間関係
試験勉強時代は付き合いも悪く、友人からもあまり誘われることはなくなっていました。年に1回の忘年会くらい?でした。
しかし「遊べないからつまんねー」と思う人間はそのまま去っていき、「遊べないけど応援している」人間だけが、周りに残りました。
今でも連絡を取り合う友人は、後者の友人です。
《最後に》これから取り戻す?
以上『税理士試験で失ったもの・得たものまとめ』でした。
過ぎた時間は戻せませんが、失ったお金と過ごせなかった時間や思い出は、これから取り戻せると良いですね。とりあえず、わかりやすい『お金(420万)』だけでも・・・
旦那の開業1年目の売上をまとめています。良ければご覧ください。↓
《おまけ》おすすめ書籍
私の旦那が激しく感銘を受けた”井ノ上陽一さん”の書籍です。(今やすっかり”井ノ上チルドレン”です)
独立開業を目指している方はもちろん、資格取得のため勉強中の方…、税理士業界で働くすべての方におすすめです。(特に現在の税理士業界に違和感を持っている方…ぜひ読んでください)
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