『日本の三大国家資格』。資格を目指す人であれば一度は聞いたり調べたことがあるかと思います。
今回は『日本の三大国家資格』について考えたいと思います。
※この記事は個人的見解を多く含んでいます!
目次
国家資格とは?
まず初めに国家資格とはなんなのでしょうか?
「文部科学省のWEBサイト」によるとこう書かれてあります。
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
文部科学省「国家資格の概要について」
すごいですね。
国家資格を持っている方、その国家資格は『法律によって一定の社会的地位が保証』され『社会からの信頼性が高い』みたいです。
そしてここで『法律』という言葉が出ました。
”国家資格に一定の社会的地位を保証する”のは『法律』だそうです。
この時点で『法律』、つまり『弁護士』は資格の中でもトップレベルであると述べているようなものですよね。(⇦勝手な分析)
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『三大国家資格』はなにか?
では『三大国家資格』とはどの資格のことを指すのでしょうか?
普通に使われている『日本三大国家資格』という言葉ですが、どこかの機関や国が正式に定めているわけではありません。
あくまで『”一般的に言われている”三大国家資格』です。人によって様々です。
そのため、大多数の人が大声で言いだしたり、発信力・影響力のある人が主張すると、『”一般的に言われている”三大国家資格』は現在と変わる可能性もあります。
『三大国家資格』は、以下の視点から選ばれています。
- 難関国家資格である
- 抜け道や免除制度がなく、お金を積めば取得できる資格ではない
- 社会的影響が大きい
- 最終判断が資格者にゆだねられている
一般的に『三大国家資格』だと言われている資格は下記の資格達です。
- 医師
- 公認会計士
- 弁護士
- 不動産鑑定士
おいおい!4つですやん!
『公認会計士・弁護士』は基本的に常にランクインしているのですが、『医師』が抜けて『不動産鑑定士』であったり、ここはよく意見がわかれています。
”医師”が含まれないという意見はなぜ?
『三大国家資格』に”医師”が含まれないという考えには、こういった理由があります。
- 医師になるには、医学部に入ることが最も重要である
- お金を積めば、学力が低めでも医学部に入れる
- 医師国家試験の合格率は90%超え
医師国家試験の合格率は90%超え。
つまり医学部に入って勉強し医師国家試験を受けるに至れば、医師国家試験にはほぼ受かるだろう。と言われているのです。
医師になるための国家試験が難しいのではなく、医学部に入ることが難しいのです。時間とお金がかかります。医師国家試験の受験資格を得るまでが大変なのです。
そして医学部に入るためには「ある程度の学力があれば、お金を積めば入れる」と言われています。(実際どうなのでしょうか)
上記の理由より、『医師は三大国家資格に入らない!』という意見も見受けられます。
個人的には、一番大切な『命』に関わる資格である『医師』が、国家資格の中で最も偉大であると思うので、『三大国家資格』に絶対入ると思っているのですが・・・
”弁護士”が常にランクインする理由
一方”弁護士”は、『三大国家資格』に常にランクインします。なぜなのでしょうか?
弁護士になるためには『司法試験』に合格しなければなりません。『司法試験』は法律系の資格の中で最高峰とされています。『司法試験』に合格すると「弁護士・裁判官・検察官」になることができます。
- 受験資格のハードルが高い(法科大学院修了者または司法試験予備試験の合格者)
- 受験回数に制限がある(受験資格取得から5年間、5回まで受験可能)
- 試験の出題範囲が広く記述式試験も多い
- 合格率は30~40%と少々高め
そして、常にランクインするほど認められている最大の理由は『日本は法律に基づいて成り立っている国であるから』でしょう。
憲法や各法律など法律の数は1900件ほどあります。その法律に基づいて判断を下す権利を与えられているのが「弁護士・裁判官・検察官」です。
『医師』も命に関わる仕事ですが、『司法』に関しても命に関わると思います。法律がなければ、事件や事故を防ぐことも裁くこともできなくなりますもんね。
偉大ですね。
”公認会計士がランクインする理由は?
”公認会計士試験”は会計系試験の中で最高峰とされています。
- 合格率は10%前後
- 膨大な学習範囲と科目数があり、1度に全範囲をクリアしなければならない
- 受験回数の制限はなし
- 受験資格も不要
- 合格者の平均年齢は25歳
公認会計士が『三大国家資格』に常にランクインしている理由はなぜなのでしょうか?
- 公認会計士試験が難しいこと
- 資格が取れると高収入が期待できること
- 責任重大な職務内容であること(上場企業などの監査や税務など)
・・・。
なんか『医師』と『弁護士』ほど、偉大さを感じないのは私だけでしょうか?理由に「コレ!」ってゆうのが無くないでしょうか…?
そこで考えてみて出てきた私の結論はこうです。(個人的見解!)
『命』の次(もしくは同レベル?)に大事なのは『金』ということなのです。(よく争われる愛か金か?愛は職業とは別のところにありそうですし、企業としてできることは”社会貢献活動”にお任せされるのでしょう)
医師と弁護士は『命』を守るため。
公認会計士は監査や税務・コンサルティングを通じて経済の健全な発展を支えています。つまり『金』を守っています。金の関わる会計系の資格を代表して『三大国家資格』にランクインしているのでしょう。
金(経済)で人は死にます。
『金』を守ることは『命』を守ることにも繋がります。
では”不動産鑑定士”の位置づけは?
では不動産鑑定士はどうなのでしょうか?
不動産鑑定士も、他の資格同様に難関国家資格であり、「固定資産税」「企業のもつ不動産価値(企業価値)」「日本の国土そのものも不動産」など社会に与える影響も大きく、責任が重い職業です。
公認会計士と同様『金』を守る部類に入ります。
そういった理由で『三大国家資格』に選ばれたりするのでしょうか?
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なぜ”税理士”は入れないのか?
本題に移ります。
”公認会計士”は『三大国家資格』に常にランクインしているのに”税理士”はなぜ入れてもらえないのでしょうか?
”公認会計士”の資格と”税理士”資格の難易度は同じくらいと言われています。人によっては『”税理士資格”の方が税務の専門知識をより深く勉強しているため難しい』『さらにそれを5科目取らなければならないので難しい』という意見もあります。
資格取得の年齢をみても、公認会計士は合格者の平均が25歳くらいです。逆に税理士試験の合格者は20代はかなり少なく、最多年齢は40代です。
この数字だけを見ると、税理士試験の方が時間もかかり難しいのではないかという印象を受けます。
知り合いの会計士さんやその周りの人は、口を揃えて「税理士試験の方が難しい」と言っていたりします。
理由①:公認会計士の資格があれば『税理士』として登録できる
公認会計士の資格を持っていれば『税理士登録』して税理士業務を行うことができます。しかし『税理士資格』を持っていても、公認会計士の業務はできません。
『三大国家資格』にどちらかが選ばれるとしたら『公認会計士』が選ばれる理由になっているでしょう。
理由②:免除制度がある
弁護士又は公認会計士資格を有している場合は、全科目の受験が免除されます。
また、国税従事者(税務署の職員)として10年または15年以上勤務すると、税法科目が免除されます。さらに23年または28年以上税務署に勤務すると、指定研修を修了した国税従事者は、会計学に属する科目が免除されます。つまり試験を受けずに税理士登録できます。
大学院に進学し学位を得ると、一部の科目が免除されます。
こういった免除制度がある点も『三大国家資格』に入れて貰えない理由かもしれません。
理由③:公認会計士の方が仕事の規模感が大きい
税理士よりも公認会計士の方が、クライアントの規模感が大きいです。上場企業や大手企業など、わかりやすく日本を支えている企業の監査をします。
公認会計士の主なクライアント
- 金融法で定められている上場企業
- 会社法で定められている大手企業
- その他に学校法人や独立行政法人など
税理士の主なクライアント
- 中小企業・個人商店
- 個人の富裕層
- フリーランス・個人事業主など
そういった点も、公認会計士は選ばれるのに税理士は選ばれない理由なのでしょう。
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最後に
今回は『日本三大国家資格』について考えてみました。色々な意見考え方があるかと思いますが、これはあくまで私の個人的見解です!
『三大国家資格』に入っていようと入っていなかろうと、皆すごいんです。
~世界は誰かの仕事でできている~
↑山田孝之さんのCMでも言ってましたよね。
今日も頑張りましょう☆
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『三大国家資格』と3つに限定するから、ややこしいことになるんですよね。
そんな呼び名を付けるのであれば、3つがどれなのか、明確に決めてほしいところですね。