この記事では、先生と呼ばれる職業にはどんな職業があるのか?なぜ『先生』と呼ばれるのか?について考えます。
当たり前のように皆「先生」と呼ぶ職業もあれば、なぜ「先生」と呼ばれているのだろう?と思う職業もあると思います。
様々な観点から考えていきたいと思います。
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目次
『先生』の意味は?
広辞苑によると『先生』とは以下の4つの意味があるようです。
- 学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。
- 教師・師匠・医師・代議士など学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞的に、また人名に付けて敬称としても用いる。
- 親しみやからかいの意を含めて他人をよぶこと。
- 自分より先に生まれた人。年長者。
なかでも、原義は『④自分より先に生まれた人。年長者。』という意味だそうです。たしかに『先生=先に生まれた』ですね。
現代では一般的に、①や②の使い方がされています。(学校の習い事の先生、士業や医師・政治家など)
『③親しみやからかいの意を含めて他人をよぶこと。』も、たしかにあるあるだな~と思いました。
逆に原義である『④自分より先に生まれた人。年長者。』のように、先に生まれただけの年上の人に対して『先生』と呼ぶことはないですね。
タイトルの「税理士はなぜ『先生』と呼ばれるのか?」については、ここでいう『②学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語』に該当するのではないかと考えられます。
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『先生』の対義語は?
『先生』の対義語・反対語はなんなのでしょうか?
反対語辞典によるとこうです。
- 先生 ⇔ 児童
- 先生 ⇔ 生徒
- 先生 ⇔ 学生
- 先生 ⇔ 後生
対義語・反対語を知ることによって新たに何かが見えてくるかもしれないと思いましたが、何も見えてきませんでした。
①~③の「児童・生徒・学生」はほぼほぼ同じ意味ですし、④は「先生(先に生まれた)」の反対「後生(後に生まれた)」という意味合いです。
つまり「児童・生徒・学生」が、対義する『教師・(塾や習い事の)講師・幼稚園や保育園の職員・大学教授」に対して『先生』と呼ぶのは、「対義語・反対語の観点」からも納得できますよね。
同様に『後に生まれた人(後生)』が、『先に生まれた人(先生)』に対して『先生』と呼ぶことも、 「対義語・反対語の観点」から、理解できました。
ではこれによって、「児童・生徒・学生」 が存在しない職業の人がなぜ先生と呼ばれるのか?
さらに謎が深まったような気がします。引き続き考えていきたいと思います。
『先生』と呼ばれる人の職業は?
『先生』と呼ばれる立場の人にはどんな職業の人がいるのでしょうか?
生徒が明確に存在する職業
まずは、生徒が明確に存在する職業です。
- 教師
- (塾や習い事の)講師
- 幼稚園や保育園の職員
- 大学教授
これらの職業の人に対しては、誰も違和感を感じることなく皆が『先生』と呼びます。
既に解決済みですが、『先生』の対義語に該当する「児童・生徒・学生」が存在するので、皆当たり前のように『先生』と呼ぶのでしょう。
医師など
続いて、医師などです。
- 医師(歯科医師・獣医師など含む)
- 薬剤師
- カウンセラー
私は薬局で薬をもらう時しか薬剤師さんと接することがないので、薬剤師さんを「先生」と呼ぶ場面に出くわしたことはないですが、職場内や研修会などでは「先生」と呼び合うそうです。(知りませんでした)
医師(歯科医師・獣医師など含む)やカウンセラーなどは皆、先生と呼びますよね。
芸術家
続いて、芸術家です。
- 小説家
- 漫画家
- 画家
- 作詞家・作曲家
- 作家
これらの職業の人も、業界内では『先生』と呼ばれてます。
直接接することはないので、私達は「この曲〇〇さんが作ったんだ!」など「~さん」付けで呼んだりしますが、テレビやドラマ・漫画の世界で『~先生』と呼ばれているのを何度も見たことがあるので、『先生』というイメージがあります。
弁護士・税理士などの士業
そして士業。
「〇〇士」と呼ばれる士業の人達も『先生』と呼ばれるイメージがありますよね。しかし士業ってそもそもかなり幅広いんです。一般的に想像する弁護士や税理士だけでなく、ファイナンシャルプランナー技能士や気象予報士も士業のカテゴリーに入ります。
興味がある方はこちらのブログをご覧ください。↓
弁護士・税理士・司法書士・社会保険労務士などは『先生』と呼ばれているイメージがありますが…
他
他にはこんな職業があります。
- 政治家・議員
- 占い師
- 宗教関係の偉い人
- 一部のタレント
など
なぜ『先生』と呼ぶのか?
では、先ほど解決済みの「生徒が明確に存在する職業」以外の職業の人が、なぜ『先生』と呼ばれるのかを考えていきたいと思います。
ドラマ「リーガルハイ」から学ぶ
堺雅人さん主演のドラマ『リーガルハイ』にこんなセリフがありました。
リーガルハイに習うと、『税理士』には《お金について教えてもらう・助けてもらう》といったところでしょうか?
教えてもらったり助けてもらうためには、相手の気分を害さないようにしなければなりません。そのためにへりくだって、相手を持ち上げて「先生」と呼ぶのです。
名前や敬称を考えなくてよい・ラク
「先生」と呼ぶと決めていれば、「名前なんだったかな?なんて呼べばいいかな?」と考える必要がありません。 呼び方に悩む必要もありません。ラクです。
「先生」に限らず「社長」と話をするときも「社長!」と呼んだりしますよね。そんな感じです。
一定の距離を保つため
「〇〇さん」と呼ぶのは親しみがありすぎる、距離が近すぎる。
「先生」と呼ぶと、そんな心配はありません。一定の距離を保つことができます。
敬意の象徴
医師や士業・政治家・芸術家などは、誰でもなれる職業ではありません。
才能や努力が必要ですし、難関国家資格を取得する必要があったり、運やめぐりあわせが良かったり、育った環境に恵まれている人であったりします。
そんな職業の人に対する、敬意の象徴で「先生」と呼びます。
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先生と言われる程の馬鹿でなし
こんなことわざがあります。
「先生と言われる程の馬鹿でなし」
初めに『先生』の意味を書きましたが、その中に「③親しみやからかいの意を含めて他人をよぶこと。」 とありました。
敬意をもって「先生」と呼ばれているわけではなく、「とりあえず先生って呼んどけば良いでしょ!」のレベル感で「先生」と呼ばれているのかもしれません。
それでも「先生」と呼ばれる職業に就いていることは立派だと思いますが…
天狗になるのはいけませんね。
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◆ 2人に1人が使う:『弥生会計シリーズ(青色申告/白色申告)』
最後に
以上、「先生と呼ばれる職業について考える。なぜ『先生』と呼ばれるのか?」についてまとめました。
職業柄、いつも「先生」と呼ばれている方、「敬意をもって呼ばれている”先生”」であることを陰ながら信じております。
これからも、世の中をよろしくお願いします。
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実際、先に生まれたというだけで「先生」と呼んだりはしませんが・・・