転職のこと

【なぜ?】税理士事務所は離職率が高い!転職する人が多い!

税理士事務所って、転職者が多くないですか?すぐに辞める人も多くないですか?

理由を考えてみることにしました。

定着率の高い事務所もあると思います。

個人的主観、満載です!

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独立開業する税理士が多いから

税理士業界は、独立開業する人が多い業界です。

税理士数と開業税理士の割合

日本税理士会連合会の第6回税理士実態調査報告書によると、平成26年1月1日時点での税理士数と割合は以下の通りです。

開業税理士の数が全体の80%を占めています。

『開業税理士』といっても補助税理士や社員税理士ではないというだけで、実際に看板を掲げて税理士業務を行っているとは限りません。

実際は、登録をしているだけで引退モードの開業税理士も多くいます。

税理士法人などに所属するのではなく、開業する税理士が非常に多いということです。

「開業のため退職する」という風潮があることにより、業界として退職することが珍しくない空気感を作り上げているのではないかと思います。

そのため「開業するわけではないけど退職する」人も自然と多くなります。(推測)

そもそも、開業するまでの準備のための就職である

これは人それぞれなので全員がそうだとは言えませんが、「いつかは独立開業すると決めていて、それまでの期間就職しているだけ」という人も一定数います。

税理士として登録するためには「2年以上の実務経験が必要」なので、その実務経験を得るためだけの人もいるでしょう。

独立開業するまで(または税理士資格を得るまで)の期間に、経験を得るため・勉強のため・貯金のため…に就職しており、しかるべきタイミングで退職し独立開業する。というケースです。

旦那の開業1年目の売上をまとめています。良ければご覧ください。↓

ブラック事務所が多いから

税理士事務所に限らずですが、ブラックな業界・企業・事務所は絶対に離職率が高くなります。税理士業界・税理士事務所は、ブラックが多いです。

>>もしかしてブラック事務所?見分ける11のチェックポイント【税理士事務所】

ブラック①:業務のわりに給与が低い

税理士業は、業務内容も難しく責任も重い仕事であるにも関わらず、待遇が良いとはいえない(とゆーか待遇悪い!)業界です。

未経験者や科目合格者だと、30代であっても年収300万円くらいしか貰えなかったり、税理士資格を取得していたとしても年収500万にも満たない、なんてことはザラです。

どれだけ仕事ができるかわからない人に、高い給料を払ってくれません。

そしてそれは、事務所(の所長)次第です。

この「所長次第」というのがもうブラックの象徴ですね。

(※すべての事務所がそうだというわけではありません)

ブラック②:明確な昇給制度がない

税理士業界は、大企業などにあるような明確な昇給制度の規定がない場合が多いです。

大手税理士法人であると昇給制度がちゃんと定められてあったりしますが、中小規模の税理士法人や事務所ではまず定められてありません。

これもまた、事務所(の所長)次第です。

ブラック③:残業代が出ない事務所も多い

最近では、さすがに残業代がちゃんと出るようになっている事務所が多くなってきているようですが、残業代が実質出ていない事務所もあります。

時給に換算してみてください。ゾワッとしたりします。

ブラック④:繁忙期に忙しすぎる

税理士業界は、繁忙期と平常時期とのギャップが大きい業界です。

一般的には12月~5月頃までは繁忙期ですが、その繁忙期が想定を大きく超える忙しさであった。というケースです。

平常時期でもそれなりに遅くまで仕事をしていた場合、繁忙期には毎日深夜帰宅、なんてこともあり得ます。

どれくらいの顧客を担当するかや顧客属性によっても異なりますが、想定を超える忙しさによって転職を検討する人も多いでしょう。

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(試験勉強・大学院・資格取得など)転機が多いから

税理士業界は、非常に転機が多い業界です。

「税理士試験勉強中(未経験者)/科目合格/大学院に通う/税理士資格を取得」など、ステージが変わるタイミングで転職を考える人も多くいます。

(例) 「税理士試験勉強中」は試験勉強と両立できる事務所に就職し、「大学院に通う&試験勉強」するために一旦退職し大学院と試験勉強に専念、その後税理士資格が取れたため再び就職。

(例)まだ1科目も合格していない時に就職。その後、数科目合格したため「科目合格者」として転職。

マンパワーに心が折れるから

仕事の特性上、税理士業はマンパワーの仕事がほとんどです。

顧客と自分との間で完結させることが多く、周りを巻き込んだりチームワークで仕事することはほとんどありません。

あるとすれば、事務員さんに事務作業をお願いするくらいです。わからないことも全部自分で調べたり、顧客からの無茶な要望や対応なども、全部自分で行わなければいけません。

そういったマンパワーに心が折れて、環境を変えてみたくて転職する人もいるでしょう。

転勤がないので、合わない人がいてもどうしようもないから

「〇〇と合わない」「人間関係が原因で転職」、これはどこの業界でもよくよくあることです。

しかし税理士業界の特賞は「基本的に転勤がない」ということです。

合わない人がいた場合、「どちらかが辞める」か「諦める」か「頑張る」しかありません。転勤待ちや、部署異動待ち、のような逃げ道はありません。

「所長とあわない。古株の事務員さんがどうしても苦手」なんて場合は…

もう辞めます!!ってなりますよね。

>>“嫌なお局”がいる場合どうする?|税理士事務所にいる”嫌なお局問題”

転職者が多いから転職しやすいから

これまでの理由により「税理士業界は転職者が多い」業界です。それが当たり前になっているので、転職先も見つかりやすく転職しやすいです。

転職者が多い ⇔ 転職先が見つかりやすい ⇔ 転職する ⇔ 転職者が多い

↑この循環です。

【結論】迷ったら転職活動してみても良いでしょう!

もしも転職しようか迷っている人がいたら・・・

転職活動してみても良いと思います!

まずは「転職エージェント」に登録してみて、どんな転職先があるかを見てみてはいかがでしょうか?

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《おまけ》おすすめ書籍

私の旦那が激しく感銘を受けた”井ノ上陽一さん”の書籍です。(今やすっかり”井ノ上チルドレン”です)

独立開業を目指している方はもちろん、資格取得のため勉強中の方…、税理士業界で働くすべての方におすすめです。(特に現在の税理士業界に違和感を持っている方…ぜひ読んでください)

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