独立開業のこと

価格表を作成することの大切さ・スタンス《ひとり税理士》

色々な税理士事務所のホームページを見ると、しっかり作りこんでいる事務所ホームページには『報酬の価格表が明記されている』場合が多いですよね。

税理士事務所の顧問契約に限らずですが、何かを契約したのちに「契約書に書かれている内容です。」なんてことはあるあるな話です。

契約者(お客さん)側からすると「認識していなかった!想定していなかった!」みたいな気持ちになることもありますが、事務所側からすると『契約書』は自分達を守ることに繋がります。

トラブルから守るだけでなく、業務に対する対価をしっかり払ってもらうことができるので、『価格表+契約書』は事務所経営において非常に大切です。

『価格表+契約書』 の大切さについて、まとめていきたいと思います。

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価格表がないとどうなる?

税理士事務所の中には、価格表を定めていない事務所も多くあります。

価格表がないと、お客さんもその事務所の顧問報酬の基準がわからないためイメージが湧きません。

できるだけ安くしてもらおうと値切ってきたりします。顧問料に全てのサービスが含まれていると勘違いする場合もあります。サービスの価値よりも安さを求めた質の悪いお客さんが増えます。

その結果、報酬に見合わない頻度で訪問したり、契約当初は予定していなかったお客さんからの要望にも無償で対応したり…。

『割に合わない仕事や作業が、無償で増え続ける』という現象が起こります。お客さんにとったら定額料金のサブスクみたいにコスパが良いですが、税理士事務所職員は疲弊します。

お客さんから報酬を貰わないため、業務が増えるのに職員に支払う給与は増えません。事務所経営的にも成長しているとは言えない状況が加速していきます。

そして違和感を感じ、疲弊した職員が退職していきます。その事務所は、新人が入ってきてはやめていく”ブラック事務所”と化するのです。

価格表がないだけで『ブラック事務所』になる可能性を秘めてるなんて…

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価格表があるとどうなる?

一方、価格表がありホームページでしっかり開示している事務所はどうなるでしょうか?

事前にお客さんがホームページで価格表を確認してくれていれば、顧問料についてのギャップが防げます。とんでもない値切り方をされることもないでしょう。

新規面談の前に「ホームページに価格表を載せているので、良ければ事前にご覧ください」と促すのも良いですね。

ホームページには、できるだけ詳しく載せましょう。

  • 基本の顧問料に含まれているサービスがなんなのか
  • これを頼めば追加で料金がかかる
  • 面談の頻度によって顧問料も変わる
  • 売上があがれ顧問料もあがっていく
  • 内容によって変わる場合もある旨

など、特に「こちらの業務が増えると、その分ちゃんと報酬もいただきますよ!」という部分は記載しておくべきです。

「追加で請求することがある可能性」について、 ホームページに記載・さらには契約の面談時に書面として交付・契約書にサインを貰いましょう。その後なにかを頼まれたときに、「報酬を上乗せで請求する」ことができます。

事務所側の業務が増えると、その分報酬をちゃんと頂戴することができるのです。

それによって「聞いてない、知らなかった、払いたくない!」なんて言われることも減りますし、「契約書に書いてます。説明してます。」で通せます。それでも納得してもらえない場合は、「ではご自身でしてください」という流れです。

特に「年末調整・法定調書・償却資産税」などについては、顧問料に含まれていると勘違いされやすいです。

別で請求する場合は、トラブルにならないよう明記しておきましょう。

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作業が多いものの単価は高めに設定する

価格表を作成する際、作業が多いだけのものの単価は、少し高めに設定すべきです。

記帳代行や年末調整など時間もかかるし作業が多い、いわゆるコスパが悪い仕事は、単価を高く設定しましょう。

ひとり税理士であればなおさら、作業時間を時給換算して考えてみてください。割に合わない価格設定にならないよう、気を付けましょう。

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お客さんに対するスタンス

作業が多くコスパが悪い仕事は、できるだけ減らしていきたいところです。

そのためにも、作業が多い仕事の価格を高めに設定しておき、お客さんには「これにお金払うのもったいないですよ~、ご自身でして頂いた方が良いですよ~」というスタンスです。

単価を高くして稼ごうという意味ではなく、単価を高くしてできるだけお客さん自身にしてもらおう

というスタンスです。

もちろん、初めはサポートが必要になります。マニュアルを作成し「こちらをご覧ください。」とお客さん自身でやってもらえるようにフォローしましょう。

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最後に

以上、価格表と契約書の大切さ・お客さんに対するスタンスでした。

開業後数年は、色々試行錯誤する期間が続きます。顧問先が少ない初めのうちは、「業務量のコスパ!!」なんて贅沢なこと言ってられないかもしれません。しかし数年後、事務所が軌道に乗ってくると、開業当初の”コスパの悪い顧問先”をなんとかしたくなるかもしれません。

その場合も、契約書に「顧問料に見直しが入る可能性」「別途報酬が発生する可能性」などを記載しておくだけでも違います。未来の自分を守ることができます。

価格表と契約書に関しては、早めに手を打っておくべきかなと思います。

頑張ってください☆

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